生徒会室でボクっ娘が使ったタオルを触った思い出

2012年05月19日 / 日記

「そうでしょ?ボクもそう思うよ」

笑いかけるボクっ娘は水泳部だった。


最近、運動不足解消のため、プールに通って水泳をしている。

何事も形から入る僕は、始めるにあたって水着などを新調した。

その流れで、水泳で使う道具を調べていると「セームタオル」なるものがあることを知る。
普通のタオルよりも吸水性が高く、スポンジのような生地で、元々は自動車用のものを人肌に使えるように改良したらしい。
これを使えば、サッと体についた水分をふき取れるというわけだ。

そのタオルを見つけたとき、今まで忘れていたが、こういうタオルがあることを昔から知っていたことをを思い出した。

水泳部だったあの子が使っていたタオルはこの「セームタオル」だった。


僕が中学生だった時の話だ。

僕の中学校の生徒全員は必ず何かしらの委員会に所属していて、各クラスから男女1名ずつが選ばれていた。
そして、僕と彼女は一緒の委員会で活動していた。

彼女のことを仮に、「伊波さん」と呼ぶことにする。

「WORKING´!!」の伊波まひるちゃんと同じく髪型はショートで、色は若干茶色に見えた。
女の子にしては身長が高く、水泳部で鍛えられた全身は健康的でスラリとしている。
ボーイッシュな外見のイメージ通り、明るくて活発である。
一人称が「ボク」なことも、伊波さんにはピッタリで、彼女をより魅力的にしていた。


夏が近づいていたある日の放課後、お互い少し部活動をした後、2人で委員会活動の打ち合わせを生徒会室でする約束をしていた。
約束の時間を少し過ぎた頃、学校指定の体操服を着た伊波さんが生徒会室にやって来た。

「ごめん!ちょっと遅れちゃった」

これまでの伊波さんとの付き合いから、部活動に一生懸命なのは知っていた。
おそらくギリギリの時間まで泳いでいたのだろう。

申し訳なさそうな様子の伊波さんを見ると髪が濡れている。
その姿に少しドキっとしながらも、大丈夫だよと伝える。

再度、ごめんねーと言いながら、気になったのか、部活用のバックからタオルを取り出すと僕の前で髪を拭き始めた。

そのタオルは僕が知っているものとは違うように見えた。
その名称が「セームタオル」であると知るのは10年以上過ぎた後である。

「それタオルなの?」
「ん?そうだよ」

僕の頭の悪そうな質問に答えた後、あーそういうことかと納得した顔で伊波さんが続けて説明してくれた。

「これ、水泳用の特別なタオルなんだよ。水を吸いやすいの」

へー、そんなものがあるんだ。僕は興味を惹かれて彼女に聞いてみた。

「ちょっと触ってみてもいい?」
「いいよー」

はいっ、と差し出されたタオルを受け取り、フニフニと触ると、確かに普通のタオルとは違っている。 スポンジに似た感触が気持ち良かった。

そこで、気づく。

これって今さっきまで伊波さんが使ってたタオルだよな……。


最初はやらしい気持ちなんて無かったのに、急にそーいう気持ちが湧き上がってしまった。

さっきは髪を拭いていたが、きっとおっぱいとかも拭いただろう。
ボーイッシュな伊波さんだが、それは体操着の上からでもしっかりと存在を主張している。
邪な妄想をしてしまうのも思春期の少年ならば仕方がない。仕方がないはず。

これを使って、そこを、こうする……。(フニフニフニフニ)

「なんか不思議なタオルだよね」(フニフニフニフニ)
「そうでしょ?ボクもそう思うよ」

僕がどんな気持ちでタオルを触っているのかなんて、少しも気づいた様子もなく伊波さんはニコニコしている。

「使った後は水道で洗うんだよ」
「そうなんだ。じゃあ洗ってきてあげようか?」(フニフニフニフニ)
「え?いいの?ありがとう!」

少しでも長くタオルに触っていたいだけ提案は、純粋な親切として受け取ってもらえたらしい。

時間を掛けて洗ったタオルを彼女に渡すと、感謝の言葉と笑顔をくれた。


今にして思えば、僕は伊波さんのことが好きだった。
タオルを触る事に固執してしまったのも、そういう感情があったからに違いない。
決して、僕が変態だからではない。


その後の僕と伊波さんは特に何もなく、仲の良い友達として中学校を卒業し、別々の高校へ進学した。

そして、高校生の時、地元の駅で偶然にも伊波さんと会うことができた。

僕は駅から離れて家に帰ろうとしていた。伊波さんは駅に向かっているところだった。

最初に僕が気づいて、声を掛けようとした。
その時、伊波さんも僕に気づいて、声を上げた。

うわっ!

まるで見てはいけないものを見たかのようなリアクションの後、逃げるように駅へ駆け込んでいった。
呼び止める隙は無く、僕はポカーンとしていた。

え、あれ?
僕たちけっこう仲良かったよね?
一緒の委員会で頑張ってたよね?

彼女とはそれ以来1度も会っていない。

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